ミスユニバースの募集・応募条件が大きく変更される。疑問の声も。
ミスユニバース機構のCEO(最高運営責任者)が交代したことは、先日このブログでお伝えしました。
新しい以下が、新しいCEOのAnne Jakapong Jakrajutatip(アン・ジャカポン・ジャクラジュタティップ)さん。タイの実業家です。
この方は、性転換した元男性の女性です。
予想はされていましたが、ミスユニバースの募集・応募条件が大きく変更になりました。
まず、ジャクラジュタティップCEOのアイデンティティに従い、性転換した元男性の女性でも応募可能となりました。
実はミスユニバースは2013年から、トランスジェンダーの女性には門戸を開放していました。
さらに今回の変更で、既婚者や子供のいる女性でも応募可能となります。
既婚者と子供のいる女性の条件が分けられているのは、ヨーロッパなどでは独身で出産する女性が、今では少なくないからでもあります。
時代の変化ですね。
考えてみれば、ミスコンテスト自体が大きな時代の変化の象徴でした。
ミスコンテストの始まりは諸説ありますが、古代ギリシャの時代にはもう行われていたようですし、日本でも平安時代にはそれに類することも行われていました。
近代のミスコンテストの始まりは、1921年にアメリカで始まったミスアメリカでは、という説が有力です。
この時代は、女性に対して保守的な価値観もあり、女性がみずからの美しさを誇るというイベント。さらに水着になるなどの行為は、社会的には大きなショックでした。
ミスコンテスト開催そのものが社会の変化だったわけです。
百年たって、ミスコンテストも変化していくのでしょう。
こちらは岸田首相に挨拶に行った時のミスユニバースの日本代表。
しかし、今回のミスユニバースの募集・応募条件の大幅な変更には、批判の声があるのも事実です。
ここまで大きな変更をするのならば、それをミスユニバースでやる必要があるのか、という批判的意見です。
ここまでやるのなら、新しいコンテストを創るべきだったのでは、ということです。
こういう声はむしろ、ミスユニバース出場経験のあるOGたちからも上がっているようです。
伝統あるミスユニバースには、これまでのまま古き良きスタイルを守ってもらいたいという気持ちもあるのでしょう。
これには正解は無いと思います。賛否いろいろあるでしょう。
ただ、ミスコンテストも変化を受け入れなければいけない時代になった、というのは間違いないところでしょうか。