ミスコンテストを舞台にした映画「デンジャラス・ビューティー」
今日は、面白い映画をご紹介します。
ミスコンテストを舞台にした映画、「デンジャラス・ビューティー」です。
ちょっと注意しておきたいのは、同じようなタイトルの「マイ・デンジャラス・ビューティー」という映画もありますが、これは全く違う映画なので、ご承知おきを。
2000年の封切りの映画です。かなり古い映画になってしまいましたが、面白さは少しも古くなっていません。
大ヒットして、「デンジャラス・ビューティー2」も作成されました。
内容は、サンドラ・ブロック扮するFBI女性捜査官が、ひょんなことからミスアメリカ全国大会で、陰謀が企まれていることを知り、ミスアメリカのファイナリストの一人として潜入捜査を開始する、というもの。
ストーリーの大半は、ミスアメリカ大会での出来事となります。
コミカルな映画で、あまり深く考えずに楽しめます。
この方がサンドラ・プロック。美人ですよね。
サンドラの演ずるFBI捜査官・グレイシー・ハートは、子供の頃から男の子をぶん殴るなど、タフな性格。捜査官になってからも、色気なし、化粧気なし、おしゃれにも全く関心が無く、ひたすら犯罪者を容赦なく追跡する凄腕捜査官。
しかし、ミスアメリカの潜入捜査のため、美女に大変身。ファイナリストの一人としてステージを歩きます。
ちょっとミスコンテストをディスってる場面もありますが、基本的にはミスコンテストに肯定的な内容です。主人公も、最初は「美人コンテストなんて」という感じでしたが、素晴らしい仲間たちと知り合うことで、内面に変化が生まれます。
最後のセリフは、「ここにいるみんな、素敵な仲間です」で締めくくります。
映画の中で印象的なセリフは、ミスたちが「自分や自分の考えをアピールするチャンスが、ミスコンテストで与えられたのよ。」と、大変ポジティブな言葉を言っていること。
そう、ミスコンテストは自分自身や、自分の考えをアピールできる、素晴らしいチャンスなのです。
ミスユニバース機構のグローバル運営母体が経営破綻。ミスユニバースのゆくえは。
ちょっと驚くようなニュースが飛び込んできました。
ミスユニバースのグローバル主催団体、ミスユニバース機構は、現在タイの企業、JKNグローバル・グループによって所有・運営されていますが、この企業が破綻したと報じられています。
こちらは同社サイト。
JKNグローバル・グループはAnne Jakapong Jakrajutatip(アン・ジャカポン・ジャクラジュタティップ)さんがCEOを務めています。
ミスユニバース機構のCEOも兼任していますが、この方は、男性から女性に性転換した、ミスユニバース機構初の元男性の女性CEOとして、このコラムでも紹介しました。
Anne Jakapong Jakrajutatip(アン・ジャカポン・ジャクラジュタティップ)さん
当地の報道によると、同社はテレビ・ネット番組のコンテンツ製作から、各種製品の販売を番組を通じて行うことを主な事業にしています。
2023年度上半期(1月~6月)は、売上高(日本円換算)で約63億円、利益は黒字で約5億円と好調で、資産は約500億円に対し負債も約313億円と、数字だけ見ればさほど危機的な状況とも思えません。
ミスユニバース機構の買収には30億円が投じられたとされていますが、それでも同社にとっては会社が破綻するほどの負担でも無いようです。
あるいは、法的に問題のある経営がなされていた可能性も。こればかりは解りませんが。
このニュースを伝える、タイの日本語サイト。
現代の会社再生は、経営が思わしく無くなるといったん会社を破綻させ、経営陣の刷新や事業・人員を整理して再建する、という選択が行われることもあります。
なので最近は倒産という言葉を使わず、経営破綻と言います。同社の場合もそうなのかもしれません。
とにかく今は、続報を待つしかありません。
気になるのは、ミスユニバースの今後です。
現時点で、ミスユニバース世界大会はエルサルバドルで開催されていますが、大会はそのまま継続して開催されるようなので、ほっとしています。
こちらはミスユニバース2023世界大会のサイト。
こちらはミスユニバース2023の日本代表 宮崎 莉緒さん。
今後のことですが、JKNグローバル・グループの新経営陣が判断し、ミスユニバース機構が同社の経営に有益ではないとされれば、手放すという選択肢もありえます。そうなると、また新しい運営母体が現れるのかもしれません。
いずれにしても、ミスユニバース開催に、直接影響が及ぶことは無いのではないでしょうか。
今後も注目していきます。
Anne Jakapong Jakrajutatip(アン・ジャカポン・ジャクラジュタティップ)さんは、男性から女性になった記念に、ミスユニバース機構を買収したと言っていました。今後は同社の経営にプラスになる形で、会社と共に発展させていきたいとも。
ミスユニバースについても、性転換した元男性の女性として、ミスコンテストに新しい風を吹かせたいとも、熱く語っていました。
おそらく彼女は、会社の経営からもミスユニバースからも、手を引かざるを得なくなると思われます。
アンさんは、子供さんも2人いてまだ若いのですから、ここはいったん休息して、また活躍を期待したいです。
ミスインターナショナル、 ミスコンテストは大阪万博から始まった。
ミスインターナショナル日本大会が10月26日、東京で開催されました。
日本代表の米山珠央さんも出場、惜しくも優勝は逃しましたが、優勝したのはベネズエラ代表のアンドレア・ルビオさん。
こちらが米山さん。
こちらは優勝者、アンドレア・ルビオさん。
話は大きく変わりますが、この2025年に開催が予定されている大阪・関西万国博覧会。今準備が遅れているというニュースが流れていますが、どうなるのでしょうか。
もうあまりご存じ無い方もいるかもしれませんが、かつて1970年に、大阪で万博が開かれていました。日本万国博覧会・EXPO70です。
大阪・関西万国博覧会
当時の大阪万博。
話を戻します。
このミスインターナショナルは、現在、世界大会はほとんど日本で開催されるようになっていますが、そのきっかけとなったのがこの大阪万博だと言えば、驚くでしょうか。
ミスインターナショナルは1960年にアメリカで始まりました。しばらく、アメリカ・ロングビーチで開催されていましたが、1968年から日本で開催されるようになり、そして1970年、この大阪万博のメインイベントのひとつとして、大阪の万博会場で開催されたのです。
これが当時の写真です。
優勝したのはこの方、Aurora McKenney Pijuan/アウロラ・マッケニー・ピフアンまたはオーロラ・ピジュアンという日本語表記もあります。
この当時は、日本社会で外国人を見るのが珍しく、世界の美女が一堂に会したミスコンテストは、かなりの評判を呼び、大阪万博を大いに盛り上げたとのことでした。
これは1970年大会を報じる記事。
今では、世界大会も含めて日本の一般社団法人国際文化協会が主催しています。
この協会は、外務省文化交流部の外郭団体として認可された社団法人で、かなりしっかりした団体です。
半世紀以上も前のことなので詳細はわかりませんが、おそらく万博をきっかけに、開催権も含めて一般社団法人国際文化協会に主体が移ったのでしょう。
そのせいなのかは解りませんが、世界大会や、数回は中国やふたたびロングビーチでの開催もあったものの、ほとんど全て日本国内で開催されています。
そして2025年に開催される大阪・関西万博。
今のところ、先行きが不透明という感じになっていますが、これを契機にミスインターナショナルのような世界的なイベントが、日本に根付くきっかけになってくれればいいのに。
そんなふうに思います。
ミス日本 2024ファイナリスト、椎野カロリーナさんはウクライナ系日本人。
2024年度のミス日本、東日本でのファイナリストが発表されました。
その中で、注目したいのは椎野カロリーナさん。この方です。
椎野カロリーナさんは、ウクライナ生まれ。5歳の時、日本にやってきました。
その後はずっと日本で生活し、今は国籍も日本になったとのことです。
日本のパスポートを見せる椎野カロリーナさん。
今回のミス日本への応募も、自らの日本人としてのIdentityを確認する意味もあるのだとか。
彼女の生まれた国、ウクライナは今大変な時期ですが、いい結果を出せるといいですね。
世界的にみると、このように海外にルーツを持つミスが選ばれることは、もう珍しくありません。
これは、2022年度のミスアメリカ。選ばれたのはアラスカ州代表で、韓国系アメリカ人のエマ・ブロイルズさん。
過去には、別のミスコンテストですが、日系の方がアメリカ代表に選ばれたこともあります。
ミスコンテストに限らず、スポーツや芸能などでは、国籍やルーツを厳密に捉えず、かなり幅を持った資格を定義するのが一般的になっています。
やわらかく言うと「自分で〇〇人だと思っている国、国籍で出場してよい」ということです。
例を挙げると、野球の国際大会、WBC日本代表だったヌートバー選手。
彼は、厳密に言うならば日系アメリカ人で国籍もアメリカです。でもWBCの規定で、アメリカ・日本のどちらのチームで出場してもよいということで、日本代表として出場しました。
もう一人。
日本のタレント・副島淳さん。日本生まれの日本人ですが、見かけは黒人です。でもご本人は日本人としてのIdentityを持っていて、日本でタレント活動をしています。
見かけは黒人なので英語が出来ると思われがちだが、英語はまるでダメとか。そういう意味でも日本人だと笑っていますww
これから、ミスコンテストも今までに無いIdentity、ルックスを持った出場者が見られるようになるでしょう。
楽しみです。
男性はミスコンテストになじむのか。2つのミスコンテスト、独身女性のみの「ミスあきたこまち」と、既婚者・男性もOKの「NARA コンシェルジェ」(奈良)。
2つのミスコンテストのお話をします。
こちらは「ミスあきたこまち」です。皆さん秋田らしい衣装ですね。
この「ミスあきたこまち」は、募集条件として独身の女性のみ。18歳以上ただし高校生除く、となっていて、伝統的というか、これまでのミスコンテストと変わらない募集条件となっています。
仕事は、秋田の農産物のPR。主催はJA秋田です。
活躍していただきたいですね。
そしてこちらは「NARA CITY コンシェルジュ」。
奈良市の観光PRなどに従事します。
かなり以前は、奈良観光大使やミス奈良の名称でしたが、19年からNARA CITY コンシェルジュと名前を変えました。
毎年3人の方が選ばれます。
実はこの「NARA CITY コンシェルジュ」は02年には、すでに男性の応募も可能としていました。
さらに、いつからかは解りませんが、既婚者の応募も可能となっています。既婚者でいいのならば「ミス」という名称はどうかという意見が市議会などから上がり、今の名称になった経緯があります。
とはいえ、これまで選ばれたのは女性しかおらず、それも大学生くらいの年齢の方ばかりです。男性が選ばれたことは過去1度もありません。
これは、意識してそうしているのではなく、そういう年齢で、なおかつ女性からしか応募が無いのが実情だとのこと。
男性の応募者は、過去数人しかおらず、選べないというのが本当のところのようです。
男性を対象としたミスターコンテストは、大学などでは最近増えてきました。ミスターキャンパスというイベントもよく聞きます。
こちらは2021年のミス青学と同時開催の、ミスター青学です。
しかし、話を聞いてみると、ミスターキャンパスも出場者を確保するのに苦労しているのが実情のようです。
男性は、美を競うコンテストなどに出たがらないのです。
理由はいろいろあるでしょうが、男らしさの一つの形として、筋肉質でマッチョであるというものがあり、そういう男性は、ミスターコンテストのような「チャラい」イベントを見下しているのかもしれません。
結局、ミスコンテストは女性だけのもの。そういうことになるのかもしれませんね。
コロナの間でも続いていた、ミス京都・京都コレクション
新型コロナの流行も、いよいよ終わりという雰囲気になってきました。マスクを着けている人も、徐々に減っています。
この流行の中、ミスコンテストは大きな影響を受けました。
全国規模のミスコンテストは、形式をオンラインに変えたりしても継続した例が多いですが、地方ミスコンテストは甚大なダメージを受けました。
新型コロナの最中に、募集停止になったまま、現在でも再開していない例もみられます。早く再開することを期待したいですね。
そんな中、このミス京都・京都コレクションは、新型コロナの期間でもずっと継続していたようです。
京都といえば、日本三大美人地域と言われ、福岡・秋田といっしょに筆頭に挙げられる土地柄です。
ここでミスコンテストが行われないとすれば、残念なことになります。
また大学の多い学生の街でもあり、若い女性も多い都市です。
そのせいというわけではないでしょうが、ずっと京都コレクションは開催されていました。
ミスコンテストのテーマとして、学生の応援を挙げているので、出場者は学生がほとんどのようです。ただし、学生以外でも応募できるのかは、直接問い合わせてみてください。
出場者は、京都にこだわらないようで、他地方や海外の大学に在学している人も、出場しています。
コンテストでは、ビューティキャンプ(研修会)や水着審査もしっかり行うようで、かなりフォーマルなミスコンテスですね。
ミス京都(京都コレクション)に続いて、全国の地方ミスコンテストもふたたび再起動してもらいたいと願っています。
ミスユニバースの募集・応募条件が大きく変更される。疑問の声も。
ミスユニバース機構のCEO(最高運営責任者)が交代したことは、先日このブログでお伝えしました。
新しい以下が、新しいCEOのAnne Jakapong Jakrajutatip(アン・ジャカポン・ジャクラジュタティップ)さん。タイの実業家です。
この方は、性転換した元男性の女性です。
予想はされていましたが、ミスユニバースの募集・応募条件が大きく変更になりました。
まず、ジャクラジュタティップCEOのアイデンティティに従い、性転換した元男性の女性でも応募可能となりました。
実はミスユニバースは2013年から、トランスジェンダーの女性には門戸を開放していました。
さらに今回の変更で、既婚者や子供のいる女性でも応募可能となります。
既婚者と子供のいる女性の条件が分けられているのは、ヨーロッパなどでは独身で出産する女性が、今では少なくないからでもあります。
時代の変化ですね。
考えてみれば、ミスコンテスト自体が大きな時代の変化の象徴でした。
ミスコンテストの始まりは諸説ありますが、古代ギリシャの時代にはもう行われていたようですし、日本でも平安時代にはそれに類することも行われていました。
近代のミスコンテストの始まりは、1921年にアメリカで始まったミスアメリカでは、という説が有力です。
この時代は、女性に対して保守的な価値観もあり、女性がみずからの美しさを誇るというイベント。さらに水着になるなどの行為は、社会的には大きなショックでした。
ミスコンテスト開催そのものが社会の変化だったわけです。
百年たって、ミスコンテストも変化していくのでしょう。
こちらは岸田首相に挨拶に行った時のミスユニバースの日本代表。
しかし、今回のミスユニバースの募集・応募条件の大幅な変更には、批判の声があるのも事実です。
ここまで大きな変更をするのならば、それをミスユニバースでやる必要があるのか、という批判的意見です。
ここまでやるのなら、新しいコンテストを創るべきだったのでは、ということです。
こういう声はむしろ、ミスユニバース出場経験のあるOGたちからも上がっているようです。
伝統あるミスユニバースには、これまでのまま古き良きスタイルを守ってもらいたいという気持ちもあるのでしょう。
これには正解は無いと思います。賛否いろいろあるでしょう。
ただ、ミスコンテストも変化を受け入れなければいけない時代になった、というのは間違いないところでしょうか。
ミスウクライナは今年も開催 ミスロシアは・・・
ミスウクライナが今年も開催されています。
世界の注目を集めるウクライナ戦争。そのさ中でもミスウクライナ2023は開催されています。
Veronika Shchyptsova (ミスウクライナコンテスト委員会の責任者)のコメントです。
わが国に対する軍事的侵略にもかかわらず、全国コンテスト「ミス・ウクライナ」が今年も開催されます。
ミス・ワールドでウクライナを代表する出場者のチームは非常に重要です。なぜなら、それは我が国の戦争にもっと注目を集める別の機会だからです.は「今年のウクライナの勝者には特別な使命があります。コンテストで威厳のある態度で我が国を代表するだけでなく、勇気、不屈の精神、女性の強さ、そして将来への信仰の象徴となることです」と語った。
現在、ウェブで募集が行われているようです。
ミスウクライナコンテストは、今回史上はじめて審査員制を止めて、ウェブ投票で選ぶことにしました。
この状況では、一か所に集まってコンテストを開催するのは難しいのでしょう。
こちらは、今年開されたミスユニバース2023のウクライナ代表
つまり2022年度のミスウクライナの方です。
Viktoria Apanasenko ヴィクトリア・アパナセンコ さん。
一方でミスロシアは、まだ開催情報がありません。
2022年度は開催されましたが。
なのでこの方は、2022年度のミスロシアです。
Анна Линникова アンナ・リンニコワ さん。
ただただ平和なだけのイベントがミスコンテストです。
毎年、当たり前のように開催できる日々を願っています。
ミス香港2022、困難を乗り越えて開催。今年は完全な形で開催に。
およそ3年間続いた、新型コロナ禍もようやく終わりを迎えつつあるようです。
全世界のミスコンテストも大きな影響を受け、大会そのものの中止やイベント中止、またはオンラインでの開催などに変更せざるを得なくなった例もあります。
ようやく、通常の形で開催できるようになりましたが、この3年間で世の中が大きく変わったこともあり、ミスコンテストも変化を迎えています。たとえば、コンテストによってはオンライン開催を原則とするなどです。
今日は、ミス香港・香港小姐競選2022を取り上げます。
昨年、2022年度は盛大ではあるものの、日程は中断・延期をよぎなくされるなど、ミス香港も苦労したようです。
2022年度のミス香港は、林鈺洧さん。準ミスは許子萱さん(写真左)、第3位に梁超怡さん(写真右)
ミス香港は、香港の人たちにとって大きなイベントです。
街が小さいこともあって、コンテスト出場者を知っているという人が、けっこう多かったりするのです。
その人たちがソースとなり、ミス香港ファイナリストの誰々は、芸能人と交際してるだの、高校時代は不良だっただの、いろいろスキャンダルじみた話も飛び交い、それもある意味、ミスコンテストの楽しみ方の一つになっています。
今年のミス香港の林鈺洧・英名Denice Lam・デニス・ラムさん。身長は176cmあり、モデルなどで活躍しています。
彼女のお父上は、俳優の林俊賢・英名Wilson Lam・ウィルソン・ラムさん。1980~90年代にかけて、香港映画界で人気を博した俳優さんです。今は引退して会社を経営しているようですね。
香港映画界は、1980~90年代は黄金時代でした。
今の韓国芸能界のような感じ、いや、それ以上でした。世界的に香港映画のブランドは確立され、今では中国を代表する俳優となっている、ジャッキー・チェンなどが活躍してたもの。
ハリウッドに進出した俳優も多く、ウィルソン・ラムもジャッキー・チェンには及ばないですが、テレビ・映画などで主役を務め、日本でも知られた俳優でした。たしか日本のドラマに出演したこともあったと思います。
ウィルソン・ラムは、1987年にミス香港のプレゼンターを務めたこともあり、娘がミス香港に選ばれたことは、感慨深いものがあるでしょう。
昨年のミス香港は、ファイナリストの中で新型コロナのクラスターが発生したりして、大会を延期せざるを得なくなったりと、大変な年でした。
今年は、きっとコロナ以前の通り、盛大に実施されると思います。
写真は2020年度のミス香港
世界ミス・ユニバース機構の新CEOは、初の「元男性の」女性
2022年10月27日。バンコクからのプレスリリースでは、Miss Universe Organization・世界ミス・ユニバース機構 はタイのグローバル企業、JKNグローバル・グループに買収されました。
これにより、Miss Universe Organization・世界ミス・ユニバース機構の新CEO(最高責任者)には、同企業のCEOであるAnne Jakapong Jakrajutatip(アン・ジャカポン・ジャクラジュタティップ)氏が就任します。
Anne Jakapong Jakrajutatipさん。Miss Universe Organization・世界ミス・ユニバース機構として初の女性CEOとなります。
きれいな方ですね。
実はこの方、元男性です。つまり性転換したトランスジェンダーです。
経営者として成功し、トランスジェンダーとしてはアジア1の富豪と呼ばれています。
中華系タイ人の家庭に、5人兄弟の長男として生まれました。実家はバンコクでいくつもの会社を経営する実業家の一家。
成長して男子校に通いましたが、その頃から自分の性について、女性であるというアイデンティティを持つようになっていたと言っています。
高校はオーストラリア、大学はアメリカの大学に通い、帰国後は父の事業のうちレンタルビデオチェーンを任され事業を拡大。今ではJKNグローバル・グループとして、コンテンツ事業、化粧品事業などタイ屈指の総合エンタテイメント企業グループに成長させました。
そして今回のMiss Universe Organization・世界ミス・ユニバース機構買収に至ったわけです。
なかなかのやり手ですね。
同時に性転換手術を受けて、晴れて念願の女性となりました。
今では、結婚されお子さんも2人いらっしゃいます。
タイはトランスジェンダーや同性愛などに寛容なお国柄として知られています。
ミスニューハーフコンテスト。出場者は肉体的には男性か、性転換した元男性です。
日本ではミスおかまコンテストなどと揶揄する向きもありますが、当地では立派なミスコンテストです。
となると、今後ミス・ユニバースもトランスジェンダーに門戸を開く可能性もあります。いや新CEOのAnne Jakapong Jakrajutatip氏のアイデンティティからすれば、当然そうなるでしょう。
世界中の女性たちの憧れであり、名誉でもあるミス・ユニバースも、時代の変化を受け入れていくことになるのでしょうか。
これは1960年のミスユニバース世界大会。優勝は日本代表の児島明子さん。
ちなみに、今回買収した機構には、ミスUSA(アメリカ代表)と、ミス・ティーンUSAの開催権も所属したままのようです。
タイの会社がアメリカ国内のミスコンテストを開催するというのは、ちょっと難しい気もします。
今後、新しいプレスリリースがあるかもしれません。
ミスUSA(アメリカ代表選出大会)
ミス・ティーンUSA